ピアノ豆知識
スタインウェイ、ヤマハ、ベヒシュタインなど、ピアノはシリアル番号(製造番号)によって製造年代が把握でき、購入する際の目安の1つとなる。
製造年代と製造台数について
スタインウェイ社の創業は1856年。2021年で設立165周年を迎えます。この間に作られたピアノ数は約60万台。スタインウェイには、ハンブルグ製とニューヨーク製があり、両者を合わせての数となります。
(参考までに、ヤマハの創業は1887年ですが、2021年までの134年間でなんと650万台近く作っているのです!! なので、スタインウェイとヤマハなどの国産ピアノを購入するときとは、まったく基準が変わってきます。)
戦争や恐慌などの影響を受けて生産台数が極端に少ない年もあり、また製造年代によってピアノの個体に微妙な違いがあるところも、製造の大半が手作りで行われているスタインウェイならではと言えます。
以下は、10年毎の製造番号と製造年代の目安です。()は製造年代。
1,000(1856年)、3,000(1860年)、 21,000(1870年)、 45,000(1881年)、 70,000(1891年)、 95,000(1900年)、140,000(1910年)、200,000(1920年)、270,000(1930年)、300,000(1940年)、331,000(1950年)、366,000(1960年)、418,000(1970年)、468,500(1980年)、516,700(1990年)、554,000(2000年)、589,100(2010年)。
スタインウェイとホワイトハウス
また、スタインウェイは100万台記念の際もホワイトハウスに贈呈しています。
生産台数の節目毎に絢爛豪華なピアノを作り、ピアノメーカーの王者としての存在を示してきたのです。
アメリカの産業発展に伴い、特にすぐれた職人や原材料に恵まれた1900年頃から1930年頃までを『スタインウェイの黄金期』と呼ばれています。
当店では状態と品質、価格を考慮し、この『黄金期』であるニューヨーク製の1915年頃から1960年までの期間に作られたピアノを、特にこだわりをもって仕入れています。